Satcth Cycle
ロードバイク、シクロクロスな自転車ブログ
Life

【八ヶ岳登山】初めての山小屋泊~赤岳~

山小屋泊がしてみたい!
山歩きをしている大学時代の友人にそう言ってみたところ、ありがたいことに彼女が山小屋と登る山、歩くルート、交通手段まで手配してくれました。感謝!

今回登ってきたのは、八ヶ岳の最高峰「赤岳」

 

1泊2日で赤岳-横岳-硫黄岳と尾根を縦走するコース。
楽しみでしかありません!

交通手段

登山バス「毎日アルペン号」ってご存じですか?

東京・大阪・京都発着で主要な登山口までバスが出てるんですね~!これは便利!

 

私たちは、金曜の夜、東京の竹橋を出発して土曜日の早朝4時半に八ヶ岳登山口「美濃戸口」(長野県茅野市)に着く「毎日アルペン号」を利用しました。

集合は、竹橋駅上がってすぐの毎日新聞社。ビルの中にコンビニ、トイレあります。

いわゆる夜行バスです。

私は、大阪に遊びに行く時に自転車を載せてもらえる夜行バスを結構使うので、夜行バスには慣れていますが、この夜行バスは慣れない方にはなかなかきついかもしれません。

というのも、23時発なのですが竹橋を出発して八王子に止まる為、その間も明かりはこうこうと点いていますし、そのためお話をしている人もいます。
トイレ休憩で2,3回高速のPAに停まっていたみたいです。
(私は電気が点いていようとPAに停まろうと爆睡できるので、途中の甲斐駒登山口に停まって降りる人がいたのも知らないぐらいでした。後から友人に聞いたw)

ですので、気になる方はアイマスクと耳栓があった方が良いかもしれませんね。
荷物になるのでネックピロー等は持っていきませんでしたが、衣類やタオルを首や腰のクッションにすると寝やすいですよ。

美濃戸口に着いたのは、早めの4時過ぎ。
爆睡していて突然「美濃戸口に着きました」のアナウンスでびっくり!!

慌てて起きてバスを降りました。

明るくなってきて撮った写真ですが、4時だと真っ暗。いきなり起きてバスを降りて山奥の真っ暗のバス停に放り出された感じでびっくりです笑

降りてすぐの目の前にある山荘は、もう開いていて中に食事などが出来るフリースペースもあるためとても助かりました。
トイレ利用は100円です。
自動販売機もありますし、食事は時間的にまだできませんが、少し食糧なども売っていました。

バスで寝るためにラフな格好&すっぴんでバスに乗ったので、この山荘で着替えさせてもらってお化粧をして、朝ご飯を食べて、明るくなってきた5時頃、スタート準備完了。

【1日目】赤岳登頂~赤岳展望荘

さあ、出発しますよ!

 

マイカーの場合、まだこの先に駐車場があるため、そこまでは普通の車が通れる道を歩いていきます。(ここが案外長い、45分ぐらい歩いたかな)

やっといわゆる登山口に着いてここから登山道がスタートです。

しばらくはジブリ映画にでも出てきそうな苔むした気持ちの良い森林の中を歩きます。

かっこいい岩を見てまだまだ楽しんでいる序盤w
向こうに見えるのが赤岳だろうかと想像しながら歩く

登山口から約2時間程で、第一目的地「行者小屋」へ到着。

トイレ100円、飲みもの、食べものが売っていました。
撮影用のこんな看板を持ってみるおばさんw
ここでテント泊をしたりもするんですね

撮影など少しだけ休憩して、天気が危ぶまれるので先を急ぎます。

ここからがなっかなかキツかった!

ほんとに直登みたいな階段が続くんですよ~
さっきの行者小屋が小さく見える
階段きつい~

この階段を登り切ると…ドーン!

こんな景色が広がりました!
さあ、赤岳頂上に向けてラストスパート!
道ありますか~?
後ろの男性も疲れてがっくりしてる
怖いよ~
はしごを登って
もう少しか!?
やっと可愛い花が見れた…
登頂!!

先ほど降りてきた人は、綺麗に富士山まで見えたと言っていたのに、ガスでほとんど何も見えない上に、立っていられないほどの暴風!

恐ろしくて早々に山頂を後にしますw
本当に山頂のてっぺんを少し歩いてその先に山頂の山荘。

宿泊する赤岳展望荘は、山頂から反対側に少し降りたところ。
暴風の中、何とか無事にたどり着きたい。

ガスで見えない&暴風でこわいw

まともに暴風を食らう吹きっさらしの滑り台のような斜面を降りたところにきっと展望荘はある!見えないけどw

私はここの下りが一番今回の登山で怖かったです。
風で飛ばされるんじゃないかと思った。

この山荘の姿が見えた時には本当にほっとしました。

あの暴風の中、この斜面を降りてきたんだもん、そりゃ怖いよ~笑

赤岳展望荘

到着しました!赤岳展望荘

出典:展望荘HPより こんな眺めは見られなかったけど。
缶ビール800円、グラスワイン600円で販売してました

私たちが着いてすぐに、暴風に加えて激しい雨が降り出し、翌日早朝まで降り続いた為、眺望はのぞめませんでした。

2人部屋個室

お風呂は五右衛門風呂があったようですが、コロナ的に?今はやっていないそうです。

お昼には到着したので、まずはお昼ごはんを頂きます。

カレーうどん、あったかくてしみるね~

談話室にはストーブがあってのんびりできたので、そこで乾杯!

夕ご飯は16:45~(何部制かになっていて、私たちは恐らく早く着いたから1番目の時間帯だったのだと思います)

見てください!この充実した夕食!
山菜ごはんとミネストローネ的スープはお替り自由、何より温かく出てくるところが嬉しい!

ちなみにこちらが朝食↓(5:45~)

充分過ぎます!サバの味噌煮なんて普通にめっちゃ美味しかったし。
こんなに普通に美味しい食事を頂けるなんて感動でした。

というわけで、夕食も早かったし夜はもう19時頃から寝た気がします。
もし雨が止んでいたらもう一度赤岳に登って朝日を見ようと思っていたので、3:45起床しましたが、それでも9時間近く爆睡しました笑(前日夜行バスであまり寝てないしね)

朝、起きてみたらまだ激しい雨風…
これ本当に帰れるのかしら…と心配になりながら、ベットでごろごろ。
4:45頃やっと明かりが点いたので、そこから身支度を整えていつ止んでも良いように準備します。

ふと窓を見るとさっきまで激しく降っていた雨が小雨に。
そしてガスってなにも見えなかった景色がなんだか見えている。

窓を開けて外を見るとなんだか少し空が赤い。

と、外にいた男性が「朝日が見えてますよ!!」と教えてくれて飛び出しました!

なんとさっきまでのガスが一瞬晴れて朝日が見えている!
奇跡だ~!

本当にこの30分ぐらいしかガスが晴れていませんでしたが奇跡でした!

【2日目】横岳~硫黄岳縦走下山

宿を出る頃には雨はすっかり止んでいましたが、またガスに包まれて何も見えず、
本当にこっちに道あるの?状態でした。

まずは横岳を目指します。

でも歩いていると、目の前の山が少し見えてきた
と、あっという間に山が姿を現して
わお!ガスが晴れた!
なんと富士山もきれいに見えて絶景に!

歩いてきた稜線が見えて感激です。

また段々とガスに覆われていく山。

ここ、結構怖かったんですけど…
アドベンチャー以外の何物でもない

 

そして何とか横岳登頂!

全く何も見えませんでしたが
そこから硫黄岳へ
遭難しちゃうのもわかる気がした。目印ありがたし
登ってきた友人。その辺にきてやっと見える姿。
はい、何も見えないけど硫黄岳登頂!
硫黄岳から少し下った赤岩の頭という場所。神秘的な雰囲気。
赤岩の頭を降りていくと一気に森感
そして赤岳鉱泉山荘
可愛かったから、初めて登山バッチ買った
あとは気持ちの良い道を下るだけ

下山後のお楽しみ、お風呂とランチ

いや~、山初心者の私には冒険感満載でとっても面白かったです。

さて、帰りも「毎日アルペン号」バスで新宿まで。
下山したのは12時半頃、バスは15:45なのでゆっくり時間があります。

お風呂とランチを頂いたのはこちら↓

 

この投稿をInstagramで見る

 

yatsugatake J&N(@yatsugatake_j_and_n)がシェアした投稿

yatsugatake J&N

レストランに山小屋風の宿泊施設を備えているオーベルジュ

〒391-0011
長野県茅野市玉川11400-1418 美濃戸口バス停前

TEL:0266-75-2289

営業時間 平日 11:00-18:00 (L.O.17:30)
土日祝 9:00-20:00 (L.O.19:30)

定休日 木曜日

お風呂もとてもきれいで、ランチを頂くと、入浴料770円が半額に。

お風呂を頂いて、ビールで乾杯!
グリーンカレーもパスタもとってもおいしかったです。

とても感じの良い素敵なお店で、バスの時間までゆっくりいさせて頂きました。

おわりに

今回初めて1泊2日で登山、山小屋泊をしてみました。
夏になるとよく「山で遭難して…」というニュースを見たりしますが、正直、どうして遭難するんだろうなんて思ったりしていました。

が、今回のようにガスに覆われた真っ白な世界だと、標識すら見えないし、あっても気づかない、気づかず道を過って深みにはまってしまうというのはあり得ることだなと思いました。
初心者マークの私には、眺望も楽しませてもらって、なおかつガスったらどういう状態になるかというものわかったし、山をなめない意味でも良い登山になったと思います。

それにしても、ガスってどこが道かわからん!みたいな時に、先行して歩いてくれた何度も赤岳に登っているという女性が、

「八ヶ岳は鎖も梯子も足場がしっかりしていて、危ない山ではないですよ」とにっこりお話してくれたのですが、

私にとってはなかなかチャレンジングな道の連続でした。
じゃあ、危ない山ってどんな山!?って感じですが、赤岳は初心者の私にも楽しめる山だったんだな~と思います。

縦走ではなく赤岳往復であれば日帰り登山も可能だとは思いますが、山小屋に泊まるというのはいい経験でした。

また登山はぼちぼち楽しんで行きたいと思います