今シーズンも開幕しましたシクロクロス!
シクロッサー的には「明けましておめでとうございます」が挨拶です
私もスタッフ兼選手として参戦してきました。
国内開幕戦
国内開幕戦となった10/3(日)「茨城シクロクロス 取手ステージ」
シクロクロスには、普通のAJOCC(一般社団法人日本シクロクロス競技主催者協会)レースと、「JCX」や「UCI」といった冠の付いたビックレースがありますが、
取手ステージはJCX=ジャパンシクロクロスシリーズの第1戦でしたので、全国各地から名だたる選手が遠征して参戦!
(JCXポイントやルールの影響があるのは主にエリートカテゴリーのみです)
台風一過の暑い中、非常に盛り上がった大会になりました。
茨城シクロクロス2021第2戦取手ステージ
JCX開幕 中盤に独走態勢を築いた織田聖が連覇 女子は渡部春雅が新女王に出典:シクロワイアード
レースレポート
WomenElite 11/14位 +7:38 フルラップ完走 78%

初めて取手ステージでWomenEliteカテゴリー 完走しました!!
え?完走って普通できるでしょ?とお思いかと思います。
JCXやUCIといった冠レースになると、エリートカテゴリーは【80%ルール】というものが適用されます。
私のレースを語るには、まずこの80%ルールの解説が必要になります。
その訳は…
80%ルール
シクロクロスにおける80%ルールは、レース後方の選手が上位走者のポジション争いを邪魔することの無いように設けられています。(中略)
先頭を走る選手の1周目のラップタイムに80%をかけたものが、カット時間となります。フィニッシュライン手前に設置された80%ゾーンを先頭走者が通過してから、おおよそのカット時間を過ぎて80%ゾーンに来た選手は、審判の指示に従い次の周回に入ることなく退出しなければなりません。
出典:関西シクロクロス公式ブログより
「レース後方の選手が上位走者のポジション争いを邪魔することの無いように」遅い選手は途中でレースをおろされるのです。
レース上では「強者優先」が大原則(あくまでもレース上だけですよ!)
このルールにより私のようなギリギリを走っている選手は、完走するのが難しいということになり、例えば私の昨年の取手ステージのリザルトは
【17/21位 -2LAP 77%】で完走ならず(-2LAPが途中でおろされたことを示します)
ですので、私は順位云々より「目指せ完走!」が目標でした。
ちなみに、基本的に80%ルールを適用されるのはエリートカテゴリーのみです。
その他カテゴリーは
「先頭走者に追い抜かれた選手は、そのままレースを継続することができます。ただし「強者優先」を原則とし、上位走者のポジション争いを邪魔することの無いよう、充分に配慮してください。また、先頭走者が総周回数を完了してフィニッシュしたあとは、すべての選手がフィニッシュ扱いとなります。周回遅れとなった場合は、設定より少ない周回数でレース終了となります。」
出典:関西シクロクロス公式ブログより
レース内容
なんと前列スタートでしたが、この写真からわかるようにスタートから出遅れます。
前の4人パックに何とか着いて行きたかったけど着いていけず、最後尾争いをすることに。
トータル5周回でしたが、3周回目ぐらいから80%カットゾーンを越えられるかがヒヤヒヤ。
3周回目も無事通り抜けられて4周回目!
3人でビリ争いしていましたが、ひとりは少し落ちてしまって私はなんとか前に必死で着いて行くので精一杯。
4周回目のシケインをその選手と同時に飛んだ時に、その選手が「アッ!」と立ち止まってました。
後で聞いたら盛大に両大太ももが攣ったらしく、数分動けなかったとのこと。
シケインではだいぶ前を走っていたひとりの選手がチェーン落ちでしょうか。止まっていました。
(周回を重ねると疲労で自転車が上手く持ち上がらず、雑に地面に置いたり後輪をシケインにヒットさせてチェーン落ちしたりします)
私は完走を果たすべく、とりあえず80%カットゾーンを目指して走ります。
この周回はもう越えられないのではないか、ハイ、おしまいです~って言われるのではないかと思ったのですが、なんと素通り出来ました!!
(通り過ぎる時に「じゃあ、ここまでね。次からはカット」と聞こえました。やば~)
ということは最終ラップに入れるということ、完走できるということです!!
取手ステージで、最終ラップの鐘を聞いたのは初めて(ラスト1周の時に、フィニッシュラインでは鐘が鳴ります)
もうその鐘を聞いた時点で、涙がうるうる。
ということで、完走者の中ではビリですが私的には幸先の良いスタートが切れました!
今シーズンも頑張ります!
取手ステージ 小貝川リバーサイドパーク
シクロクロスは、コースがほぼ見渡せたり、コーステープのすぐ向こうを選手が走るので迫力満点、知らない選手にもガヤ(熱い応援)を飛ばしてOK!
お近くて開催されていたら是非一度会場にお越しください。
観戦だけでもきっと面白いはず!