7/25(日)自転車ロードレース女子 富士スピードウエイ(静岡)
7/26(月)MTBクロスカントリー男子 日本サイクルスポーツセンター(静岡)
なんと幸運なことに、私が持っていたのは上記2競技のチケット。
BMXや水泳、カヌーなどいろいろな競技が見たいと応募していましたが、当選したのは女子ロードレースだけ。
男子MTBは、昨年譲って頂いていたもの。
そして上記は静岡県での開催の為、なんと有観客…
ということで、ありがたく2日連続観戦ツアーに行って参りました!
御殿場駅から専用シャトルバスが出ており、
すごく混むかと思ったけど、想像よりかなり人は少なかったです。
ボランティアの方が沢山いらっしゃって、
保冷材や塩飴を配ったり、お世辞抜きでみなさんすごく快い対応をしてくださいました。
このおもてなしの雰囲気、海外から来られるはずだった観客に味わって欲しかったな。
女子ロードスタートは13時から。
12時過ぎから日陰の席を取って、オーロラビジョンでスタートを見守ります。
gorin.jpで生配信もされていましたよね。
会場では、その動画に加えて「ズムサタ」でもお馴染みのサッシャさんの解説付きでした。
生配信は英語の解説しかなかったようですが、それでも本当に素晴らしい映像で
いつも走っている尾根幹や町田の辺りが、まるでツールドフランスのようで夢みたいでしたね~
スピードウエイの中のコースも何度も通ってくれるので超興奮でした。
更には、超至近距離で応援できるコース脇にも降りれた(順番待ちしましたが)ので、迫力満点!
肝心のレースですが、女子は距離137km、獲得標高差は2,692m。
東京武蔵野市から「道志みち(山伏峠)」と籠坂峠を越えて富士スピードウェイに至るコースです。
優勝は、オーストリアのアンナ・キーセンホーファー選手
パレード走行終了後、すぐにファーストアタックを仕掛け、結局逃げ切るなんて誰が想像したでしょうか。
オランダの追走が遅すぎた件については
「無線が禁止されていた為、前にアンナ選手が逃げていることを知らず」、銀アネミエク・ファンフルーテン(オランダ)選手が優勝したと思い込んで万歳ゴールをした、という思わぬ展開でした。
数学者で今シーズンはアマチュアとして活動しているアンナ・キーゼンホーファー選手。
第2位 アネミエク・ファンフルーテン(オランダ)はこうコメントしています。
「オランダチームとしてアンナ・キーセンホーファーという選手を過小評価してしまい、今日はみんなで反省会を開きたい。」
金メダルのアンナ選手は、インタビューにこう応えています。
「権威あるものを過度に信じるべきではなく、自分で全てを管理していた。
私はペダルを踏むだけの選手ではなく、自分を支える参謀でもある。
それが結果に現れて誇りに思う。
(メイン集団との)タイム差がボードで示されていたが、その数字を信じるべきかさえも半信半疑だった。」「若くて何も知らない選手には “これをすれば上手くいく” とコーチや周りの人間に言われる危険がつきまとう。
私も一時それを信じ、そして被害者の1人だった。
だがいま30歳になり、何かを知っている人なんていないことを学んだ。
なぜなら本当に何かを知っている人は「知らない」と言うからだ。」
究極の真理、って感じですよね…
第3位 エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)は
「作戦などはなく、自分の感覚に従い飛び出した。
それが正しい瞬間だと思ったので、決して後ろは振り返らなかった。
オランダが全てを掌握していると思っていたが、強すぎるあまりに策に溺れ、負けてしまうこともある。」
チーム戦略や戦い方、何が良い、悪いというのは状況によって変化すると思いますが、
自分の判断を信じて勝った、1位のアンナ選手と3位のエリーザ選手のスッキリとしたコメントが印象的な勝負でした。(個人的な感想です、はい)
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日本の與那嶺恵理選手は21位、金子広美選手は43位でフィニッシュしています。
67名中19名が途中棄権という過酷なレースでの完走、本当に感動的でした。
沿道の観戦自粛を呼びかけられてはいましたが、
正直、自転車ロードレースであれだけの沿道の観客がいて、競技を知らない人も好きな人も熱狂的に応援している映像を見て、いち自転車好きとしてなんだか感動してしまいました。
五輪反対の意見や世論が厳しい中、選手たちの強い後押しとなったのは間違いないでしょう。
東京オリンピック、それも女子自転車ロードレースを観戦できて本当に幸せでした。