2021/3/21に開催された「茨城シクロクロス第3戦 土浦ステージ in りんりんポート土浦」をスタッフ目線でレポートします。
今までの土浦ステージ(土浦市市民運動広場)とは異なり、りんりんポート土浦での開催は初。
来年度以降も継続予定の開催地ですので、是非チェックしてみてください
アクセス良好!
なんとJR常磐線土浦駅から、早歩きで徒歩5分。「日本一駅から近いCX会場」でしょう!多分。
私も始発電車に乗って行ってきました。


サイクリングに力を入れている土浦市。土浦駅直結のビル「PLAYatre」には、CYCLING HOTEL「星野リゾートBEB5土浦」や、レンタサイクル、シャワーや更衣室、コインロッカーなどがあるサイクリング拠点「BIKE BASE」など、自転車に特化した施設が満載。
土浦駅から、会場のりんりんポート土浦までの道にも、自転車の人へ向けての案内板が充実していました。
自走で応援に行って、会場でおいしいものを食べて輪行で帰るのも良さそうですよ。
車も常磐自動車道「桜土浦IC」または「土浦北IC」から15分程度とアクセス良好。
会場
つくば霞ヶ浦りんりんロードのサイクリング拠点となる「りんりんポート土浦」が受付本部。


前日に「健康状態チェックシート」を送信したり、当日受付で検温したりといった感染症対策も万全。
駐車場には美味しそうなお店が出店していましたよ。



その他の出店情報はこちら
コースレイアウト
1周=1,800m、スタート区間=200mと少し短め。

平坦基調、180°ターンのコーナーが多く、土地の起伏こそ少ないがうまくキャンバーが作り出されていた。この日は朝から雨だった為、濡れた芝と泥でテクニカルコースに。ドライであればかなりの高速コースになったのかな。



スタートからの長い直線は舗装路
スタート地点は舗装路。通行止めにした長めの公道を駆け抜け、写真奥のフィニッシュラインを右折して芝の広場内へ入っていく。
私はスタッフとして写真奥のフィニッシュラインから見ていたが、下位カテゴリーと上位カテゴリーの違いが面白かった。
長い舗装路の直線をダッシュし右折180ターンして芝へ入って行く為、集団のブレーキ音が鳴り響くが、上位カテゴリーは適切に速度を落とした状態でほぼ皆が同じイメージでコーナーを通過していく為、集団はスムーズに流れていく。
下位カテゴリーは、過度にブレーキを掛ける人が集団の中に混じっている為、それの煽りを受け減速せざるを得ない人が発生し、結果として渋滞が引き起こされているようだ。
コーナーの多い今回のコースでは、要所要所のコーナーでも同じ傾向が見られた。
下位カテゴリーは、選手に速度差があり抜く隙がある為、隙に入ったりする選手がいることによって、更に渋滞を引き起こす。
結果として全体的にかなりわちゃわちゃしている印象だ。
それに比べて、上位カテゴリーはコーナーを曲がり切れるトップスピードでみんなが流れるように通過する為、結果としてゆったり走っているように見える。
もちろん、実際の通過スピードはとても速い。
今回のレースだと、C4は約30名、C1は21名という人数差を加味しても、C1レースはスライダーを流れるような印象だった。
歓声が湧いたキャンバー
コース終盤のキャンバーは下まで滑り落ちる選手もいるほどドロドロ。
一番下のラインを乗車で足を付きながらクリアする選手もいたが大半は降りて自転車を担ぐか押す姿が多く見られた。
L字の右コーナーになる為、自転車の右側に降り斜面に自転車を当てて押し、自分は出来るだけ平坦を走る戦略の人が多かったようだが、右側からの乗車に手間取る人もチラホラ。
「滑りやすいドロドロの路面で右コーナー」という条件がこのように色々なキャンバーのこなし方を生み出している訳だ。




洗車スペースも
本部横には洗車スペースも用意された。
当日は朝から降りしきる雨で自転車もドロドロ。これは助かりますね。
勝手にハイライト













番外編 3級審判デビュー
2月に「JCF3級公認審判」資格を取ったと公言したところ、せっかくなのでとお気遣い頂き、今回は審判陣のお手伝いをさせて頂きました。
JCF3級公認審判講習会についてはこちら
こうやってブログを書くにあたって色々調べていたら、↓こんなカッコイイところに私の名前が!!感動w
出典:茨城シクロクロスHP
「Pit」というのはピット(機材トラブル対策で替えの自転車やホイールを置いておく場所)を審判として監視する役割。
ルール違反(ピットに入ったのに何も作業しないで出ていく等は違反)などがないかを見守る仕事でしたが、私は上位カテゴリーの時間帯だった為、ピット要員も私なんかより余程慣れた方々。安心してみてましたw

もうひとつのお仕事は、フィニッシュラインのコース切り替え担当。
周回している間はフィニッシュラインに行かないように塞いでいるコーステープを、トップ選手がホームストレートの舗装路に入ってきたら、フィニッシュラインへ誘導し次の周回へ入れないようにコースを切り替える役目だ。
これはすごくドキドキした。
トップ選手が最後のスプリントに入ってくる、その前を周回遅れの選手が走っているのだ。
トップの選手が安全にゴールするには、トップに抜かれていなくても次の周回には入らずゴールへ誘導する「足きり」をしなければならない。
「トップ選手がゴールしたら周回遅れもゴール」というルールはほとんどの選手が理解していると思うが、トップにギリギリ抜かれていないのに次の周回に入れない、という選手が出てくる。
そのタイミングは指示してもらったが、それでもギリギリの人を切るのは勇気がいった。
私も選手として走らせてもらっているが、こうやって運営側を見させてもらうのも面白い。
大会の運営の仕方はそれぞれだ。
例えば、関西シクロクロスを運営する「京都車連」は関西一円のレースを一手に担っている。固定の運営スタッフに加えて、開催地毎に「主幹チーム」という担当があり、その開催地の担当になったチーム員が設営や立哨などを手伝う。
レースに出る側の人も裏方の仕事を手伝うことで、いろんな側面から物事が見られるいいシステムだと思う。
茨城シクロクロスの場合も主要メンバー以外のスタッフは、レースに出る参加者が「選手兼スタッフ」としてお手伝いをしている人が多い。
私も今回は珍しくスタッフ専任でお手伝いさせてもらったが、いつもは前日設営から入って、レース当日はレース時間を除いた半日をスタッフとしてお手伝いするような形が多い。(毎回ではなく、出来る時に気ままにお手伝いさせて頂いているレベルで恐縮です)
大変ではあるが、お得なこともある。
前日設営した後は試走もできるし、遠方であれば宿泊費の補助があったり、お昼のお弁当も出してもらえるし、少しだが(ごめんなさい!笑)日当も出る。
何よりみんなとワイワイ楽しい。
「レースだけに集中して頑張りたい!」「仕事があるから設営からは無理」「家族と一緒に来るので…」など、人にはタイミングと今置かれた状況というものがあるので、もちろん出来る人がやればいいことである。
ただ、今はその時期ではないかもしれないが、そういうシクロクロスへの関わり方もあるのね~という程度に知っていただけると嬉しいです。
設営から手伝ってもいいよ?という方がいれば是非お声がけください
※3級審判資格は必要ではありません。どなたでもお手伝い頂けます。

また来年もよろシクロクロス!